マドリード空港で顔面蒼白大疾走。危うくカンクン行けなかったかもの巻

旅を始めてもうすぐ2ヶ月。「慣れ」って本当に怖いです。
大反省の中米移動話をさせてください…。

今日のフライトは【14：55】。
スペイン　マドリード→メキシコ　カンクン
なんだか最近飛行機を、バスやら電車やらと勘違いしていた私たち。

しかも昨日は久しぶりにバルで飲んでほろよい。

M「明日何時ころ出る～？」
Y「2時間前でいいよね。13時過ぎ？」
M「そだね。じゃあ、朝かわいいカフェでもいこーよ」
Y「朝活～♡賛成～♡」

ここからそもそも間違っていた。
空港に着かなければいけないのは遅くても【12：55】だったのに、何を勘違いしたのか
こんな話になっていました。
ちなみに宿から空港までメトロで30分強。メトロの駅からターミナルは昨日恐ろしい長さを歩いていました。
それも頭からぶっ飛んでいた。

おはよう！マドリード！！ｗ

朝起きて昨日の話の通り、午前中から外に出て、スペインが本場の
「Bershka」でウィンドウショッピングをしたり、

可愛いカフェに入って優雅にブランチかましました。

マヨール広場観光♪ｗｗ

2人いて、2人ともなんにも気づかない。

13時過ぎに宿に戻ってバックパックを背負いメトロにのる。

来た時と同じように2回乗り換えをして、空港まで。

M「ねむいんだけど‥」とか今から考えると馬鹿げたことをほざく。

マドリードの空港は　T1/T2/T3　と　T4　が車で5分強という距離感があります。

M「Evelop（航空会社）から来てるメールにターミナル書いてないんだけど」
Y「とりあえずT1/T2/T3の方に行ってみよっか」

メトロの中では何も焦ることなく駅に到着。

フライトスケジュールのボードを見ても、なぜか私たちのフライト情報が乗っていない。

やな予感がする。

M「不親切じゃない？」ぶーたれる私。事前に調べとけ私。
Y「聞いてみる？あの人わかるかな？」人を頼りにするゆり。事前に調べとけゆり。

なんか的を得ない回答をもらい、「T1いってみるか（根拠なし）」
この時【14：05】</span>。

Y「え、今何時？」
M「ん？14：05」
Y「え、え、うちらのフライト何時だっけ？」
M「！！！！！！！！！！あああああああああああああ！14：55じゃない！？！？！？！？！？」
Y「やばくない！？！？！？まってまってまって、これやばくない！？！？！？！？」

完全に血の気の引く2人。マドリードで1番慌てふためいていた。

ターミナルのわからない巨大な空港の中、絶望感とともに全力疾走

インフォメーションに駆け込む。

i「カンクン？T4です」
YM「一番遠いじゃねーか！！！！！！！！！！！」

血相を変えてシャトルバス乗り場に駆けつけるが、バスが来るまであと6分…

Y「タクシー乗ろ！！！」
M「Hey!!! Taxi!!!!! 」

普段切り詰めているからタクシーなんて高級車ヨーロッパで絶対乗ってこなかったのに0.1秒で乗車。

人生初めて

M「飛ばしてくれ」

と運ちゃんに言う。ドラマの中だけの話だと思っていた。

Y「20ユーロ？OK」羽振りの良くなるゆり。

T4に着いてまた一目散に駆け出す。Evelopのカウンターが…閉まっている…

Jesus!!!!!!!!!!!!!!!!!

カウンターにたまたま残っていた男の係員の人に泣きつく。

YM「これに乗りたい！！！！」プリントアウトしてきたボーディングパスを見せる。
Evelop男「もう閉まっています」
YM「そこをなんとか！！！！！」大懇願。超迷惑。
わめき倒す2人。

そんなワケのわからない東洋人2人を察して、いくつか電話してくれたEvelop男。

E「もう、荷物は預かれないからこれを背負って走って搭乗口に行ってください。ゲートはR1だからね！
　　液体物は100ｍｌまでですよ！！！」

YM「グググ…グラシアス…！！！涙」

総重量各15kgにはなろうかという荷物を抱え、再び走りだす。
なんとかチェックイン完了。

しかしこの時点でフライトまであと30分を切っていた。

ここから途方も無い【荷物検査】【パスポートコントロール】【ゲート移動】が待っている。

YM「ぬおおおおおおおおおお」

荷物検査ではでっかい荷物を無理やり通し、
おじちゃんに迷惑そうな顔をされつつ「ソーリー、ノータイム」を連呼。

液体めっちゃ入ってたのにスルー！Jesus…！

からのパスポートコントロールまでがまた果てしない距離。エスカレーターで4階分下がる。

M「ゆり！！！！！！！！！！！！！！」

いきなり更にパニックになる私。

Y「どうしためい！！！！！」

M「パ‥パスポートが…！！！！ない！！！！！！！！泣泣（嗚咽）」
Y「ええええええええええええ！！！！！！！！（驚愕）戻って！」

15kgの荷物のまま、大パニック過呼吸で下りエスカレーターを逆走ｗｗｗｗｗ

色んな人に「Are you Okay？」と心配される。

OKなことなんて１つもない。

運良くパスポートは係の人が持っていてくれて泣き顔の私に
「大丈夫だから…泣かないで」と慰められる

M「ゆりーーーーーーー！！！！！！！！！あった～～～～～～～～～泣」

幸運にも空港スタッフの人が持っていてくれた。
でももう終ったかと思った。もう本当にしんどい…足が震える。

Y「ダイジョブだからめいちゃん！！！！R1下に向かおう！」

マドリード国際空港のみなさん、本当に申し訳ございません。

第3関門、パスポートコントロール。
そこには長蛇の列。

モロッコ感覚でいた私たち。空港広すぎるし人が多すぎる。

即1番前の女の人のところに行く

YM「すすすす…すみません！私たち、フライトが迫っているんです（切迫）」
女の人「O.O.O…OK」
YM「ググ…グラシアス涙」

あまりの酷い顔にパスポートコントロールの係員も何も尋ねない。即スタンプを押し通してくれた。

ここまでくれば…ゲートに向かうだけ。

Y「えっと、ゲートR1は…　えっ…　電車に乗って22分って書いてあるけど」
M「………（絶句）」

汗だくのまま、大きな不安をかかえ電車にのる。

周りの乗客もきっと変なアジア人だと思ったことだろう。そうでしょうよ。

なんとかR1のある駅に到着。再びラストスパート猛ダッシュ。

エスカレーターを2階分駆け上がり
免税店を突破

YM「R1…R1…ぜえぜえ…」

YM「一番遠いところやないかい！！！！！！！」

ラストスパート1本直線。
荷物が肩に食い込む
焦りと披露で足が震える

こんなに自分が陸上部だったことに感謝した瞬間はない。

脳内イメージは「ボルトダッシュ」

やっとみつけた「R1」

無事、カンクンまでの道は開けたのでした。

YM「ぜえ…ぜえ…ぜえ…（何も言えない）」

Evelop女「（ボーディングパス）ピッ」

YM「うううううう　涙涙涙涙」

どれだけ走ったことだろう。
どれだけ絶望と戦ったことだろう。
諦めずに走ったら、ねえ、そこには扉があるから。
You can do it. Never give up.
You can fly

1曲書けるわｗｗｗｗ

忘れられない地獄の50分間となったのでした。

こんな私たちに機内食をありがとう…！！

自由気ままな乗客たちの基本姿勢は「立ち」「爆笑」

【反省と勝因】

＊反省点＊

・フライト時間のチェックの甘さ
・モロッコ感覚になりすぎていた
・マドリードでいかに楽しく遊ぶかしか考えられていなかった
・ターミナルチェックなど怠っていた
・時間ギリギリの行動
・パスポート落とすということはまずもってアホの極み

＊勝因＊

・Evelop係員が優しい男の人だった（きびしめオバサンだったら通過できそうもなかった）
・ビーサンではなく、走るのに適したスニーカーをはいていた
・上部サインをひたすら見られる視力2.0（両人）
・2人とも運動部だった
・諦めず走り抜けた
・阿吽の呼吸
・とっさの判断力

ゆりにインタビュー

～振り返って～

ーー率直な感想をお願いします。

「今まで色んな旅をしてきたけれど、こんなに焦って空港を走りまくったことは生まれて初めてでした。もう経験したくありません。」

ーーどの場面が一番絶望的でしたか？

「Evelopカウンターで『Sorry, It’s closed.』って言われた時は終った～・・と思いました。」

ーーどのへんから勝機が見えましたか？

「チェックインできて、連絡してくれているから多分待ってくれるんじゃないか・・と【なんくるないさ／ハクナマタタ精神】が発動しました。」

ーー今回謝りたい人は誰ですか？

「たくさんいますね・・荷物検査の時に抜かしてしまったおじさん、エスカレーターででっかいバックパックをぶつけてしまった人、パスポートコントロールの時に抜かしてしまった長蛇の列の人々ですね」

ーー１番身体がしんどかったのはどの辺りでしたか？

「ラストランだなあ・・・最後の一直線はしんどかった・・」（あれ、アスリートインタビューだっけか？）

ーー最後に一言お願いします。

「いやぁ・・・Evelop航空に大感謝です・・」

とか言っておいて、
「バッグ自分で持ち込んだから、ディレイラゲージもないし、荷物受け取りで待たなくてもいいんだね♪なんでもあるから取り出せる♪」とかキャッキャしていたゆりｗｗｗ

どこまでポジティブｗｗ反省しろよｗｗｗｗｗ

や～・・もう大反省のYMでした。乗れたから笑っていられるものの・・・
気持ちを引き締め。カンクン楽しもっと！

ちなみに今日から５日間、カンクンのおばあちゃまのおうちをまるまる貸し切りです。
１泊２３００円！

キッチン広い！ベッドなぜか４つもある！ランドリーも乾燥機もある！なんとリビングも〜〜！
Air bnbって最高…♡

久々自炊だわーい♡